福井の冬は、毎年のように突然の大雪や記録的な寒波に見舞われます。
雪かきや凍結防止はもちろん、忘れてはならないのが 「停電への備え」 です。
大雪による倒木や送電線の着雪は、想像以上に停電リスクを高めます。
藤井防災エネルギーでは、地域のライフラインを支えて200年以上。
冬の備えは「雪対策」と「防災」が一体となって初めて万全です。
本コラムでは、福井の気候特性を踏まえ、家庭・事業所が今日から実践できる 雪対策のノウハウ と 停電への備え をわかりやすく解説します。
Contents
福井県は、冬になると日本海側特有の湿った雪雲が流れ込み、短時間で一気に積雪が増える豪雪地域 として知られています。特に沿岸部～嶺北エリアでは数時間で数十センチ積もるケースも珍しくありません。
福井の雪は水分が多く、いわゆる 「べた雪」。
スコップで持ち上げてもずっしり重く、屋根やカーポートへの荷重も大きくなります。
・道路の凍結
・玄関前の圧雪
・給湯器や水道管の凍結
など、"雪が降っていない日" でも困りごとは続きます。
送電線の着雪、倒木、交通麻痺による復旧遅延などにより、大雪時は停電リスクが急上昇します。
「雪対策＝停電対策」でもあるのです。
雪かきはただの作業ではなく、安全を守るための防災行動 です。ポイントを押さえるだけで効率も安全性も大きく変わります。
福井の雪は放置すると重く固まり、雪かきの負担が一気に増します。積雪5cm程度の段階で除雪 を始めるだけで労力は半分以下に。
✔️重くなりすぎる前に除雪できる
✔️時間と体力の消耗を減らせる
✔️凍結する前に雪を処理できる
というメリットがあります。
福井の湿雪は非常に重く、無理に持ち上げると ぎっくり腰のリスクが大幅に上がります。”持ち上げる”ではなく”押す”雪かきをおすすめします。
✔️スノープッシャーで押し出す
✔️スコップは滑らせるように使う
といった “負担の少ない除雪方法” を取り入れましょう。
除雪効率を大きく左右するのが「排雪場所」
玄関・駐車場・道路へ押し出す動線を考えず作業すると、無駄な往復が増えます。
家族で 「雪を集める場所マップ」 を共有するのがおすすめ。
湿雪はわずか1日で危険な重量に達します。
特にカーポートは湿雪で一晩で危険な重さになることも。積雪量の目安を超えたら早めに除雪を。
除雪時の服装は下記のような服装をおすすめします。
✔️滑りにくい靴底
✔️通気性と防水性を両立したアウター
✔️手袋は防寒＋滑り止め付き
など、装備を整えるだけで作業リスクは大幅に減ります。
雪対策の中でも特に重要なのが 凍結防止。気温が0℃前後でも、風が強い日は凍結しやすくなります。
冷える夜は
✔️保温材や断熱スポンジを巻く
✔️蛇口から極細の水を出し続ける
特に、屋外にある配管・北側の蛇口・給湯器につながる管は要注意。
電源を切ると凍結防止ヒーターが作動しません。
停電後に復電した際も自動で凍結防止が働くよう、主電源は常にON に。
🙅NG行動
❌熱湯をかける → 破裂の危険あり
❌ドライヤーの強風を至近距離で当てる → 変形の可能性
🙆正しくは
🔵タオルを巻く
🔵40〜50℃のぬるま湯をかけてゆっくり解凍 する
これだけで多くの場合は解決します。
福井では冬の停電が珍しくありません。近年の寒波では数千軒が停電し、暖房が使えなくなる事例もありました。
特に夜間の停電は暖房が使えず、室温が急激に低下するため危険です。
停電時に「暖房・明かり・通信」をどう確保するかが重要。
以下の対策を事前に整えておきましょう。
スマホが使えなくなると情報収集ができません。
・大容量のモバイルバッテリー
・ポータブル電源
を備えておくことで、暖房器具（電気毛布など）も使用可能になります。
電気を使わないため停電時にも暖が取れます。積雪時に買いに行けないことも多いので、灯油は多めに備蓄 を。
※一酸化炭素中毒防止のため、こまめな換気も必須です。
冬の停電は暗さが長引くため、複数個の明かりを準備しておきましょう。
停電をしてしまった時でも
・お湯を沸かす
・簡単な調理
が可能になります。寒い日は温かい飲み物が大きな安心につながります。
福井では冬の通勤・送迎に車は欠かせません。しかし、雪や凍結によって移動が制限されることがあります。安全に車に乗れるように以下に気を付けましょう。
11月末〜12月上旬には交換しておくと安心です。
フロントガラスの凍結を防ぐのに効果的なものはこちらです。
・凍結防止シート
・解氷スプレー
❌熱湯をかけるのはNGです。
寒さで性能が低下すると、朝の始動トラブルにつながります。定期的な点検が大切です。
雪対策は「その場しのぎ」ではなく、地域全体の防災力を高める取り組み です。
これらが整うことで、福井の冬はより安全なものになります。
藤井防災エネルギーは、エネルギー供給・防災設備・カーライフサポートを通じて、冬の安心を支えています。お困りのことがあればいつでもご相談ください。
大雪で道路状況が悪化しても、地域の皆さまへ燃料を届ける体制を整えています。
事業所の凍結対策・非常電源管理も相談可能。
エンジンオイル点検、バッテリー交換、タイヤ交換など、冬の運転を安全にするためのサポートを行っています。
福井の冬は厳しいですが、正しい知識と準備があれば、安全性も快適さも大きく向上します。
大切なのは「その場しのぎの対処」ではなく、冬の生活と仕事を止めないための“総合的な雪対策” を整えておくことです。
まず家庭では、
✔ 早めの雪かきで作業負担を軽減し、転倒・腰痛などのケガを防ぐ
✔ 給湯器・水道管の凍結防止で、生活インフラの停止を未然に防ぐ
✔ 停電に備え、暖房・照明・通信手段を確保して安心できる環境をつくる
といった「暮らしを守る準備」がとても重要です。
さらに、冬の移動に欠かせない車は
✔ スタッドレスタイヤの早期交換
✔ バッテリー・オイルの点検
✔ 霜取り・凍結対策グッズの常備
などの対策が、通勤・送迎・買い物の安全性を大きく左右します。
また、企業・店舗・工場などの事業所においても、
✔ 建物の積雪管理
✔ 消防設備・危険物設備の凍結対策
✔ 非常用発電設備の点検
✔ 大雪時の従業員の働き方・通勤支援の準備
など、冬を“止めない”ための備えが欠かせません。
福井の冬は、個人の生活だけでなく、会社の生産性や地域経済にも影響するため、家庭と企業が一体となって対策を進めることが地域全体の防災力につながります。
藤井防災エネルギーが、冬の“見えない不安”を減らします！
藤井防災エネルギーは、
・灯油・燃料の安定供給
・防災設備・危険物設備の点検
・カーライフサポート
・非常用電源・防災用品の提供
など、多角的なサービスを通じて、冬のリスクに備える地域の方々を支えています。
大雪で道路が動かなくなっても、停電で暖房が止まっても、突然の凍結トラブルが発生しても、
「困ったときに頼れる地域のエネルギーパートナー」 として、これからも変わらず寄り添い続けます。
ただ雪に耐える冬ではなく、
“備えが整った、安心して迎えられる冬”へ。
藤井防災エネルギーは、皆さまの暮らしと事業の安全を守りながら、地域の未来を支える存在でありたいと考えています。
藤井防災エネルギー
スタッフ
創業文政年間、石油・消防防災設備・防衛戦略資機材を通して快適な暮らしをサポートしています。
