
11月は「冬支度+防災」を見直す月
秋が深まり、朝晩の空気がひんやりと感じられる11月。街の灯油販売車の音が聞こえ始め、そろそろ暖房器具を出そうかという季節です。
「冬支度」は多くの家庭でこの時期の恒例行事ですが、同時に“防災の見直し”を行う絶好のタイミングでもあります。
冬は、火災・停電・大雪・凍結など、他の季節にはないトラブルが増える時期。乾燥した空気に加え、ストーブや電気器具の使用が増えることで火のリスクが上がり、また、大雪による交通麻痺や断水、寒波による停電など、ライフラインが途切れる可能性もあります。こうした冬特有の災害に備えるためには、11月の段階で“防災点検”を生活に取り入れることが重要です。暖房器具・灯油・車・住宅設備などをチェックすることで、万が一のトラブルを未然に防ぎ、家族の安心を守ることができます。
藤井防災エネルギーでは、地域の皆さまの暮らしを支えるエネルギー供給・設備点検・カーライフサポートを通じて、この“冬の防災”をお手伝いしています。
11月は、石油ファンヒーターや電気ストーブを久しぶりに動かす季節です。使用前には「フィルターの掃除」「電源コードの確認」「燃焼部の点検」を行いましょう。特に石油ストーブの場合、タンクの底に残った古い灯油が劣化していることがあります。変色や異臭がある灯油は使用せず、新しいものに入れ替えることが大切です。劣化灯油を使うと不完全燃焼を起こし、異常な臭いや一酸化炭素発生の原因にもなります。
また、電気製品のコードやプラグが劣化していると、トラッキング火災の恐れがあります。ほこりが溜まりやすい箇所なので、プラグの根元までしっかり清掃しましょう。
燃焼系暖房器具(石油・ガスストーブなど)は、使用中に一酸化炭素(CO)を発生させます。冬場は窓を閉め切るため、換気が不足しやすい時期。30分〜1時間ごとに窓を少し開けるなど、「少しの換気を習慣化」しましょう。
さらに、安全性を高めるために、一酸化炭素検知機能付きの火災警報器の設置もおすすめです。命を守る防災機器として、近年注目が高まっています。
冬の燃料といえば灯油。11月はタンクやポリ缶を引っ張り出すご家庭も多いですが、実はここにも「防災の落とし穴」が潜んでいます。
長年使っている灯油タンクは、バルブや継ぎ手部分の錆び・パッキンの劣化が進んでいる場合があります。漏れや臭いがあるときは、使用を中止し交換を検討してください。
また、周囲に枯れ草や可燃物があると引火の恐れもあるため、設置場所の安全確認も欠かせません。
灯油は直射日光を避け、冷暗所に保管します。屋内に置く場合は、換気の良い場所を選び、火気の近くには置かないようにしましょう。
大雪で道路が封鎖されたり、停電が長引いたりしたとき、車は暖を取る場所やスマホ充電の手段として活躍します。
そのため、ガソリンを“非常用エネルギー”として考えることも大切です。ただし、ガソリンの保管には厳しいルールがあります。
携行缶は消防法適合品を使用し、保管量にも上限が定められています。(一般家庭では20リットル缶を1〜2缶程度までが安全です)
藤井防災エネルギーでは、ガソリン・灯油の定期配送や安全保管方法のアドバイスも行っています。冬前に一度、燃料備蓄の見直しをおすすめします。
寒さが増す11月、車のバッテリーは想像以上に負担を受けています。電圧低下による始動不良が起こりやすく、特に長距離ドライブや雪国での使用には注意が必要です。バッテリー液の量や端子の腐食をチェックし、交換時期が近い場合は早めの対応を。
また、冬用タイヤへの交換もこの時期が目安です。スタッドレスタイヤは溝の深さが命。4ミリ以下になると性能が落ちるため、摩耗具合を確認しましょう。
燃料は常に半分以上をキープするのが理想です。災害時に給油所が混み合うことを考え、日常的に余裕をもたせておくことが“防災の一歩”になります。
藤井防災エネルギーでは、ガソリンスタンドの運営をはじめ、冬用タイヤへの交換など冬のカーライフをサポートしています。
車は、災害時に“動くシェルター”として活用できます。例えば、車のシガーソケットやポータブル電源を使ってスマートフォンを充電したり、エンジンをかけて暖を取ったりすることもできます。
そのために、車内には以下のような非常用品を常備しておくと安心です。
そして、もうひとつ大切なのが 「ガソリンを常に満タンにしておくこと」 です。
大規模災害や大雪による交通障害が発生すると、ガソリンスタンドの供給が一時的に止まったり、長蛇の列ができて給油までに何時間もかかることがあります。燃料が少ないまま走行すると、避難途中で立ち往生するリスクも。
日常的に「半分を切ったら給油」「常に満タンを意識する」だけでも、いざというときの行動力と安心感が大きく変わります。
“普段の満タン”が、非常時の備えになる。
この小さな習慣が、冬の防災力を高める大きなポイントです。
藤井防災エネルギーでは、地域のスタンドを通じて日常の給油サポートと非常時の燃料供給体制を整えています。
冬の火災原因で多いのは、電気系統・暖房器具・コンロまわりです。特に11月〜3月は乾燥による静電気や火花が起こりやすく、初期消火の備えが欠かせません。
家庭では「消火器の使用期限」「スプレー式消火具の残量」を確認しましょう。企業・施設・集合住宅では、消防法に基づく定期点検・報告が義務付けられています。
藤井防災エネルギーでは、点検から修理・交換・報告書作成までを一元管理。消防設備を“設置して終わり”ではなく、“使える状態で保つ”ことを大切にしています。
寒波が来ると、屋外の水道管・給湯器が凍結することがあります。一晩中冷え込む日は、水を少しずつ流す「水抜き」も有効です。
また、断熱材やヒーターが古くなっていないか確認し、必要に応じて巻き直しや交換を行いましょう。これも立派な“冬の防災点検”です。
ポイントは、一度に全部やろうとしないこと
1日1項目でもよいので、家族で話し合いながら進めると、自然と防災意識が定着します。
「防災」というと特別な準備を思い浮かべがちですが、実は毎年の冬支度こそが、最も身近な防災活動です。灯油を入れ替える、車を点検する、消火器を確認する——。その一つひとつが、家族を守る大切な行動につながります。
藤井防災エネルギーは、
灯油・ガソリンなどのエネルギー供給
消防・設備点検・保守
車の安全整備・カーライフ支援
を通じて、地域の皆さまの“安心とエネルギー”を支えています。今年の冬支度は、「防災の視点」をプラスしてみませんか。11月の準備が、きっとこの冬を安心に変えてくれるはずです。
冬の備えや設備点検についてご不安なことがありましたら、ぜひ藤井防災エネルギーにご相談ください。灯油・ガソリンの供給から、消防設備・カーライフまで、地域の皆さまの“安心と安全”をサポートいたします。